横浜は悪くも良くも田舎である。

横浜は悪くも良くも田舎である。

2020年6月12日

東京都の、

6月14日の新規感染者47名のうち、夜の街関連は「18+14」で32名、

6月15日の新規感染者48名のうち、夜の街関連は「20+2」で22名です。

 

1名でも感染者を出したホストクラブの従業員について新宿区が実施した集団検査において、6月14日は18名、6月15日は20名。

300軒はあると言われる歌舞伎町のホストクラブのうち数軒の集団検査でこれだけ多くの感染者を同じ店から出している…

全容はいったいどうなってしまっているのでしょうね。

 

夜の街や風俗業界において…

休業しろというなら補償を寄こせ!

…という発言をしている人が多々見受けられましたが、そのような発言をするのはやめていただきたかったです。

 

休業すれば売り上げが上がらない、風俗や夜の街に対するお上の支援は手厚くないので、言わんとしていることは分かりますが…

 

休業しろというなら補償を寄こせ!

…とお上に噛みつくような発言をして、お上からの補償がないから営業を続行、表向きはお店を閉めていても裏で営業していた、風俗業界や夜の街…

 

運よく感染者を出さなかったお店はラッキーでしたが…

感染者を出してしまったお店は?

結果としては自動的に休業になり、補償金もへったくれもない状況になります。

お上からの休業要請であれば、お上の定めた期間を休業すれば良かったですが、コロナウイルス感染者を出しての休業だと、営業再開の目処はつかないですよね。

 

コロナウイルス感染者を出して休業するから補償しろ?

…それはないですよ。食中毒を出した飲食店が営業停止の期間中にお上から売り上げを補填してもらえないのと同様、コロナウイルスの感染者を出して休業するお店に補償なんかつくわけもなく。

 

結局は、お上の休業要請に従って営業を自粛していたほうが安上がりだった、というお店はいくつも出てきていますし、今後も増えるのでしょうね。

安上がりだったというのは、お金の面だけでなく、信用面においても、だと思います。

 

お上の要請をおとなしく守っていたお店に対して、お上の要請を無視して営業して感染者を出したお店の信用低下は大きいと思います

 

休業しろというなら補償を寄こせ!

…というのならば、風俗業の場合、業界団体を作り、組織・団体として政治と交渉すべきだったでしょう。

交渉はじゅうぶん可能だと思いますね。

風俗業界が全国規模の大きな業界団体を形成すれば、加盟している店舗、加盟している店舗の従業員…

選挙の際、従業員の数だけある票を、某政権与党であれば当てにするからです。

一般市民の一票も、風俗店従業員の一票も、一票には変わりがありませんので。

 

高度に組織化された全国団体があれば、圧力団体として政治に対して影響力を有することが可能だったはずです。

特に、風俗業界は持続化給付金の対象外になったり、デリヘルは休業協力金さえ対象外になってしまいましたが、業界団体があれば違った結果になった可能性があります。

 

まあ、このようなことを言ったところで仕方がありませんけどね。

しかし…

休業しろというなら補償を寄こせ!

…とSNSで叫んでも、マスメディアの取材に対してこぼしてみても、それもまた仕方がないことです。

逆に…

休業したら潰れてしまうのは、風俗業界や夜の街だけでなく、ありとあらゆる業界が同じ境遇にあるのですから…

休業しろというなら補償を寄こせ!

…と叫べば叫ぶほど、風俗業界の人間は物分かりが悪いと、業界外からは思われるだけなんです。

 

風俗業界や夜の街だけが、新型コロナウイルスの影響・被害を受けているわけではないのです。

そこを良く考えていただきたいと思います。

 

 

話を戻します。

 

東京都は歌舞伎町のホストクラブを中心として連日、少なくはない数の感染者を出していますが…

 

神奈川県は…

6月14日の感染者は0名、だから横浜市の感染者も0名。

6月15日の感染者は3名、3名全てが海老名市在住なので、横浜市は0名。

まだ完全に気を緩めるわけにはいきませんが…

横浜市は第1波を乗り切った。

…と言えると思います。

 

東京とは30kmの距離、370万人の人口、東京に通勤する方も多い横浜…

東京と横浜でどうしてこのような差が出ているのでしょうか。

横浜においては繁華街におけるクラスターどころか感染という話を聞きません。

 

東京はいわば全国津々浦々の方が集まっている寄せ集めの町であるのに対して…

横浜、特に関内地区を含む南部は地元出身者が多く保守的で、警戒心が強い人が多い土地柄です。

 

横浜人の結束の固さが、相互監視力に繋がって、人々の無軌道な行動を規制したからだと思います。

コロナウイルス感染者を乗せたダイヤモンド・プリンセス号が大黒ふ頭に停泊することになった時に、全国のどこの都市よりも危機感が高まったと思います。

春節で中国に帰郷していた人が多かった横浜中華街でも、経済的には大きなダメージを受けましたが地元の努力で感染は防止されました。

 

横浜って東京に比べれば実は保守的で閉鎖的な部分が多いんですよ。

 

私の出身地であり、みるきぃらんどの事務所、大通りのホテル街がある南区は、横浜市の中では繁華街に隣接、人口密度は横浜で最も高く、高齢者も多く、低収入者が多い地域ですが、人口19万6千人で感染者は19人、人口10万人あたりの感染者数でも横浜18区のうちで5番目に低い区になっています。

マスクの装着率はめちゃくちゃ高かったですし、今でもめちゃくちゃ高いですけどね。

東京23区よりは、地元が力を合わせて…

…というのが大きいと思いますが。

 

横浜市の風俗店においては、新型コロナウイルス感染のリスクが極めて低くなった。

…と言えます。

ただし、当面の間は、現在、日本で最もホットな感染ゾーンである都内、特に歌舞伎町との接点がある方の受け入れは控えなければならないと思います。

その点は誠に申し訳ないのですが、感染予防の観点から、控えなければならない状況にあります。

 

 

では☆